猫を飼っている人ならだれでも見たことあるのではないでしょうか?
猫ちゃんが自分のしっぽを追いかけている様子を。
一見遊んでいるようで、とてもかわいらしいですが、
実はいろいろな原因があってしっぽを追いかけているんです。
中には、重大な病気のサインという場合もありますので、飼い主として必ず知っておきたい情報です。
原因が分かれば、猫ちゃんのことがさらに理解できるようになるので、猫ちゃんとの距離がグッと縮まりますよ!
猫がしっぽを追いかけるのは…ただ単に遊んでいるだけ?
しっぽを遊び道具として、ただ単に遊んでいるだけであることがあります。
子猫の時によくみられる行動で、子猫がお母さん猫のしっぽを遊び道具として遊んでいる場合もあります。
子猫の時は目に入るものは何でもかんでも遊び道具としてしまうので、その延長で自分のしっぽでも遊んでしまうのでしょう。本当にかわいらしい光景ですね。見ているだけで癒されちゃいます。
大人の猫ちゃんでも時々やってしまうようです。
ただ、子猫の時に多くみられる行動ですので、
大人の猫ちゃんが、いつも自分のしっぽを追いかけているようでしたら別の理由が考えられます。
猫がしっぽを追いかけるのは…ストレスが溜まっている
私たちもストレスが限界まで溜まると発散したくてしたくてたまらないという時があるのではないでしょうか?
それは猫も同じです。
猫が嫌がっているのに必要以上にあなたがスキンシップをしたり、遊び足りなかったり、他の猫との相性が悪かったりする場合など、様々な状況が考えられますが、
ストレスが溜まると、それを発散させようと、自分の毛をむしったり、体をなめたりします。
しっぽを追いかけることも、ストレスが溜まっているサインかもしれません。
そんな時はあなたがストレスを解消してあげる必要があります。
猫じゃらしで遊んであげたり、キャットタワーを作ってあげたり、日差しが当たる場所にフカフカの布団を敷いてあげたり、猫にとって快適な環境を提供してあげましょう。
猫ちゃんがストレスフリーで快適と感じれば、そうした行動は無くなっていきます。
猫がしっぽを追いかけるのは…しっぽにケガをしている/ノミ・ダニが寄生している
喧嘩や事故などでしっぽにケガをしている場合にしっぽを追いかける時があります。
猫は毛づくろいのためによく自分の体をなめることがありますが、ケガをしている場所を自分でなめて治そうとします。
しっぽにケガをしている場合、しっぽをいつも気にして治そうとするのでしょう。
猫ちゃんがいつもしっぽを気にしているようであれば、しっぽにケガがないか確かめてみましょう。
また、ノミ・ダニが寄生していてとてもかゆいので、しっぽを掻きむしったりなめたり、毛を自分で抜いてしまったりします。
その場合、猫ちゃんの毛をかき分けて観察すると小さいノミ・ダニ、黒くて小さい寄生虫の糞、ノミの死がい等が見つかります。
しっぽはノミ・ダニが寄生しやすい場所です。他にもお腹や背中、顔など、地面から近く皮膚が柔らかい場所に多く寄生するので、チェックしてみましょう!
これらの原因が見つかった場合はどうしたら良いのでしょうか?
どちらの場合も動物病院で診察してもらいましょう。
私の飼っている猫もノミに悩まされていた時期があり、動物病院に連れて行きました。
そうしたら、ノミを殺す薬を処方してもらい、数か月後にはすっかりノミがいなくなりました。今も定期的に予防薬を買ってノミが付いても繁殖しないようにしています。
そのおかげで猫ちゃんは今日も快適そうに丸くなって寝ていますよ。
猫がしっぽを追いかけるのは…脳神経系の病気かも?
最悪のシナリオとして、脳に腫瘍があるなどの神経系の異常がある場合、いつまでたってもしっぽを追いかけるような行動が見られます。
同じ場所をぐるぐる回り続けていたりと、明らかにいつもはしない行動をするようになったら、要注意です!
今すぐに動物病院に連れていきましょう。
脳神経系の病気は、目に見えず、症状も分かりにくいため早期発見するのが難しいです。
猫も人の言葉を話せたらいいのですが、そういう訳にもいかないので、
少しでも早く異変に気付けるように、普段から猫ちゃんの様子をよく観察しましょう。
猫がしっぽを追いかける原因のまとめ
- 一時的な行動であれば、ただ遊んでいるだけです。
- ストレス発散のためにしっぽを追いかけることがあります。
- しっぽにケガをしている、ノミ・ダニが寄生している場合、取り除こうとしっぽを気にしているかもしれません。
- 脳の異常が異常な行動をさせていることもあります。
必要以上に追いかけまわす、いつまでたっても追いかけまわしているのは異常です。
言葉では伝えられない重要なサインを、行動を通してあなたに送っているかもしれません。
猫の気持ちを理解できるよう努力したいですね。