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2012年に放送され、多くの高い評価を得た『氷菓(ひょうか)』。
そんな『氷菓』のアニメの2期を未だに楽しみにしている人が多くいます。
しかし、その高い評価にも関わらず、アニメの2期が制作される気配はありません。
もう続編はやらないのでしょうか?いったい何が問題になっている?
この記事では、そんな疑問について見ていきたいと思います。
関連記事>>>【氷菓】アニメの評価が高い理由…納得のポイント2つ!
あらすじで見る「氷菓」のお話
初めに『氷菓』のあらすじを軽く振り返っておきましょう。
原作は米澤穂信の小説の〈古典部〉シリーズであり、文化系部活動が活発なことで有名な進学校・神山高校で廃部寸前の「古典部」に入部した男女4人が、学校生活に隠された「日常の謎」に挑んでいく青春ミステリーです。
主要な登場人物は、
主人公であるやることは手短にする省エネ主義者の折木奉太郎(CV:中村悠一 )、
古典部部長で好奇心旺盛なお嬢様の千反田える(CV:佐藤聡美)、
奉太郎の親友の福部里志(CV:阪口大助)、
里志に想いを寄せる伊原摩耶花(CV:茅野愛衣)で、
この4人の掛け合いや奉太郎の推理によって明らかになる「日常の謎」の真実がお話の魅力となっています。
「氷菓」原作ストックで見る続編の可能性
まずはアニメ化されない理由として最も挙がる原作のストックがないという問題について見ていきます。
「氷菓」原作小説はどれくらい刊行されている?
現在刊行されている〈古典部〉シリーズの小説は
- 『氷菓』
- 『愚者のエンドロール』
- 『クドリャフカの順番』
- 『遠まわりする雛』
- 『ふたりの距離の概算』
- 『いまさら翼といわれても』
の6巻です。
そのうちの『遠まわりする雛』『いまさら翼といわれても』は短編集になっています。
「氷菓」原作のうちアニメ化されたものは?
そして、アニメ化されているものは、
- 1話から5話が『氷菓』
- 9話から11話が『愚者のエンドロール』
- 12話から17話が『クドリャフカの順番』
- 18話が『いまさら翼といわれても』に収録している「連峰は晴れているか」
- 飛び飛びになっていますが1話、6話、7話、19話から22話が『遠まわりする雛』
となっています。
なので、アニメ化されていないのは『ふたりの距離の概算』と『いまさら翼といわれても』の中の短編の大多数。
アニメ化の様子を見ると、2巻で作れるのはワンクールほどなので、ストック的には無理がないように見えます。
「氷菓」アニメ2期がまだ先になる理由の考察
①原作終了のタイミングを見計らっているから
しかし、この〈古典部〉シリーズは『いまさら翼といわれても』で終わるわけではありません。
原作者の米澤穂信さんも少しずつ続きを書き溜めているとのことなので、最終回はまだまだ先になるのかもしれません。
それに関連して、2期が作れない1つの要因と挙げられるのは、原作が終わりを迎えていないから、続編を作るのが難しいというところです。
アニメの2期を作ってもお話が終わらなければ、続きを3期、4期と作っていかなければならない可能性があります。アニメをワンクール作るのにもお金がかかるのは言うまでもありません。
なので、そうするよりは、現在刊行している原作のみのアニメ化で留めておく、という考え方になってもおかしくはないのです。
②原作の最新刊が刊行されて、一旦時間が空くのを待っているから?
次に、最新刊が出て、それがお話としての最終回ないしある程度の区切りになり、アニメ化される場合を考えていきます。
最新刊を含めれば、原作ストックとしては3巻分になり、アニメにする分には充分になるでしょう。
では、その最新刊がいつ発売になるかを今までの発売順から考えていくと、
- 『氷菓』が2001年の10月31日
- 『愚者のエンドロール』が2002年の7月31日
- 『クドリャフカの順番』が2005年の6月30日
- 『遠まわりする雛』が2007年の10月3日
- 『ふたりの距離の概算』が2010年の6月25日
- 『いまさら翼といわれても』が2016年の11月30日
となっており、
刊行した巻から次の巻が出るまで、約3年ほどかかっています。
そうなると、最新刊は2016年の3年後の2019年に出てもおかしくはないですが、小説を出してからすぐにアニメ化……というわけにはいかないはず。
すぐにアニメ化すると、小説じゃなくてアニメを見ればいい、となってしまう人がいるかもしれません。
そこもアニメ化するのが難しい要因の1つになると予想できます。
最終的に見る「氷菓」2期アニメ化の可能性
先の情報から総合して見ると、アニメ化の可能性はゼロではありませんが、直近でアニメ2期が作られる可能性は限りなく低いと結論がでます。
原作が終わりを迎えておらず、更には最新刊の発売を滞っているので、その点でアニメに踏み切るのが難しいというのが主な理由ですね。
もし、アニメの2期が作られるタイミングがあるとすれば、最新刊を発売してからの期間か、アニメが2012年に放送されたことから2022年の10周年などの記念のタイミングが一番可能性があるかもしれません。
『氷菓』が人気のアニメであることには間違いないので、小さな可能性を信じて待つしかないようです。
最後に
今回は『氷菓』の続編の可能性について見て行きました。
アニメの続編というものは何年待っても嬉しいものですが、できることなら熱があるうちに見てみたいものです。
どこを応援すればいいか難しいかもしれませんが、今時はSNSでの発言を公式が見ていることもある時代です。
なので、待つ以外のできることは、『氷菓』が好きで良い作品だということを発信し続けることが大切なのだと思います。
関連記事>>>【氷菓】アニメの評価が高い理由…納得のポイント2つ!
2019年7月21日追記
連日の報道の通り、
アニメ『氷菓』の制作会社でもある京都アニメーション様のスタジオが放火という凶行にさらされ、
史上類を見ない犠牲者を出されましたことに謹んで哀悼し、ご冥福をお祈り申し上げます。
今回の事件は、日本文化の一翼を担うアニメーション業界にとって、痛恨の大被害です。
こんな犯罪は絶対に許されません。
そして『氷菓』は当サイト管理人にとって、生きていた中で一番大好きなアニメでした。
また大好きな京都アニメーションさんが、きっといつか二期を作ってくれるだろう、と心待ちにしておりました…。
アニメ『氷菓』二期の可能性は、この件でほぼ絶望的だと感じますが、
まずは何より、京都アニメーション様の一日も早い復興を、心からお祈り申し上げます。
2019年7月27日追記
今回の放火事件で亡くなられた方々、34名の身元が特定されたと報道されています。
京都アニメーションと警察との間で、実名を公表するかどうか、慎重に検討されているとのこと。
(引用元)朝日新聞デジタル
しかし…メディアの取材で記事が出ております。
その中でも…『氷菓』監督の武本康弘さん。ほかにも数多くの名作を手掛けた至宝。
(引用元)日本経済新聞の記事
いまだ安否不明ですが『氷菓』作画監督の西屋太志さん。公開中の映画『Free!』でも総作画監督を務めていらっしゃいます。
(引用元)時事ドットコム
痛恨の極みとしか言いようが…。
いちアニメファンとして、すばらしい才能から生み出される作品が、もう、もう二度と見れないことが、とてつもなく無念です。
2019年8月2日追記
京都府警は本日、犠牲者の一部を公表。
情報が錯そうしていたためこちらでは安否不明としておりましたが、『氷菓』作画監督の西屋太志さんも還らぬ人に…。
(引用元)毎日新聞
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
京都アニメーションへの募金
繰り返しになりますが、犠牲になった方々のご冥福を、そして京都アニメーション様の一日も早い復興をお祈りいたします。
公式サイトで支援口座が公開されました。
<株式会社京都アニメーション 支援金預かり専用口座>
銀行名 京都信用金庫
銀行コード 1610
支店名 南桃山支店
店番号 048
口座種別 当座預金
口座番号 0002890
口座名義 株式会社京都アニメーション 代表取締役 八田英明
※ 表示名「カ)キヨウトアニメーシヨン」
(引用元)ご支援の御礼とご案内ー京都アニメーション
ほかに全国のアニメイトでも募金を受け付けているとのこと。
(引用元)京都アニメーション様支援募金のお知らせ-アニメイト
こちらは各店頭のみなので注意してください。