日本語の中には似たような言葉、崩した形の言葉で同じ意味を示すというものがあります。
「すいません」「すみません」もその中の1つで、全く同じ意味になるのですが、使い方として違いがあります。
「すいません」という言葉は「すみません」が日常的に使われるようになったため、言い方として省略された言葉となります。
例えばレストランに行った時に店員さんを呼びたい、そんな場合には「すみません!」と呼ぶのが正しいのでしょうか?
それとも「すいません!」と呼ぶのが正しいのでしょうか?
悪いことをしたと思ってメールで相手に謝る場合には「すみませんでした」と書くのが正しいのでしょうか?
「すいませんでした」と書くのが正しいのでしょうか?
今回はメールや手紙に「すいません」と書く人と「すみません」と書く場合の注意点を中心に、人の違いについても解説していきます。
「すいません」と書く人より「すみません」と書くほうが正しい?
「すいません」と「すみません」、文字として書く場合にどちらが正しいのかというと、
「すいません」という言葉は日本語としてはありますが、定型文といいますか・・・標準語としては存在していません。
謝罪をする場合は?
例えば文章を使って相手が自分に謝る場合に「すいません」と書かれている場合と「すみません」と書かれている場合をイメージしてみてください。
前者の「すいませんでした」と書く人よりも「すみませんでした」と書く人の方が、誠意が伝わると思いませんか?
文章を使って相手に謝る場合には「すみません」が正しいといえるでしょう。
次に言葉を使って相手が謝ってきた場合には、
「すいませんでした」と言って謝る場合も「すみませんでした」と言ってきた場合にも、面と向かって謝ってきているため、
相手の心情も汲み取れるためどちらの場合の正しいといえるでしょう。
日常的に使う場合には?
ボスの缶コーヒーのCMにもあるように、日本というのは「すいません」という言葉をいろいろな場所で使う国ですよね。
例えば誰かに道を尋ねる場合などには「すいません、○○はどこですか?」といった場合や「すいません、○○を1つ注文お願いします」など、いろいろなシーンで使う機会が多くあります。
謝る場合などでなければ、わざわざ「すみません」と言わなくても「すいません」で正しいと思います。
当然「すいません」と言う場合でも意味は通じますので大丈夫です。
「すいません」は言葉として使う分であれば問題ない
書く場合と言葉として使う場合それぞれを考えた場合に、「すいません」と言って相手に何かを伝えたとしても、相手の顔や態度などがわかりますので全然問題ないと思われます。
ところが書く場合には「すいません」と書く場合と「すみません」と書く場合にはイメージが違ってくることに注意しておきましょう。
相手との関係性にもよってくると思いますが…、
フレンドリーな感じの相手に対しては「すいません」と書くことで逆に好印象を与える場合もあるので、状況に応じて「すいません」と書く場合と「すみません」と書く場合を使い分けましょう。
中にはすいませんと書く人に対してムカッと来る人もいて、今まで生活してきた環境によってはきれいな言葉しか使わない人もいると思いますので、そういった人に対してはきれいな「すみません」を使うほうが無難だと思われます。
「すいません」と書く人と「すみません」と書く人の違いは、今までの生活環境にあるのかもわかりませんね。
場合によっては「すいません」と書くと失礼になる
「すいません」という言葉を文面に出した場合にはどういった時に失礼に当たるのでしょうか?
例文を使って解説していきます。
「すいません」と「すみません」を比較しながら見ていきたいと思いますので、不自然な文章になっていますが、ご了承ください。
突然の来社の場合
この文面を見た場合に相手は「急な来社に対して申し訳ありません」と言いたい気持ちが伝わってきますよね。
それでは次の文章はどうでしょうか。
どうでしょうか、文章として幼稚な感じというか、稚拙な文章になってしまっていますよね。
なんか礼儀を知らないような若い年代の人が書いた文章のような印象を受けませんか?
ここですいませんと書く人とすみませんと書く人の違いが出てきているといっていいでしょう。
状況によっては「すいません」は厳禁!
ここまで「すいません」と書く人と「すみません」と書く人の違いや注意点について解説してきました。
ここでわかったのは
- 自分が悪いことをした場合には「すみません」、フレンドリーな感じでは「すいません」でも問題ないという事。
- 手紙などに文章として書く場合には「すみません」と書くことが大事。
ということがわかりました。
日本語というのは同じ言葉でも言い方や書き方1つで印象が変わってくる難しい言葉といえるかもわかりませんね。