フィギュアスケートでは肌の露出させる衣装を着ることがありますが、そこで下世話ながらも気になってしまうのはムダ毛をどうしているのかです。
この記事ではフィギュアスケートのムダ毛の事情とあまり知られていない厳しいルールについてまとめていきます。
ムダ毛の判定と対処法
フィギュアスケートにおいてムダ毛が見えることは、すぐに減点されるというわけではありませんが、見苦しいと判断されて減点されてしまうこともあるものです。
競技として技術と美を競うフィギュアスケートならではルールと言えます。
でも、ムダ毛が生えることは人間の生理現象として仕方がないものです。
そうなると選手はムダ毛の対策をすることになります。
ムダ毛対策①衣装で隠す
一番簡単なものは、地肌を見せないような衣装を着ること。
しかし、フィギュアスケートにおける衣装の選択は演出の一部として必要なものなので、場合によっては腕を出したり、ノースリーブにしたりする必要も生まれますよね。
ムダ毛対策②肌色のタイツなどで隠す
次にあるのは肌色の下地を着るという手段です。
腕や足のムダ毛はこれによって対策することができますが…。肌色が多すぎると裸をイメージさせるため減点になることも。
ムダ毛対策③脱毛
最後は手間ですが一番確実な脱毛を行うことです。
これについては脱毛サロンやエステに通うこともあれば、自分で処理するということもあるようで、ムダ毛が生えだす時期からやり始めることも珍しくはありません。
ただ、永久脱毛をするというほどではなく、あくまでムダ毛が見えてきた場合に対処することが多いようです。
男女での差
基本的にはムダ毛を見せないものとしていますが、男性については、例えば胸元が開いた衣装で胸毛が生えていても減点の対象にならない場合もあります。
対して、女性は光に当たることで産毛程度の腕のムダ毛が見えるだけでも減点の対象ではないかと批判されることもあります。
このことから男女共通のルールとしてあるものでも、世間的な目でムダ毛について厳しく見られるのは女性の方が多くなっています。
厳しい衣装のルール
先にも書いたようにフィギュアスケートでは、スケート技術と同時に見た目の美しさも問われるスポーツであり、衣装についてのルールがとても厳しく定められています。
肌の露出について制限
フィギュアスケートの衣装では背中や肩が見えるものもありますが、過度な露出は衣装として制限されています。
また、肌色の下地や衣装として肌色を使用している場合は、それが裸を連想させるようなデザインになっていると減点対象とされる場合も。
男子はタイツを着用ができない
男子の衣装は基本的に長ズボンを着用することがルールで決められています。
この際、タイツの着用は認められていません。
アクセサリーや小道具は使用してはいけない
衣装のデザインにファーにようなものや羽のような装飾が付けられていることはありますが、それ以外のアクセサリーや小道具は付けてはならないものとされています。
演出上あれば良いと思っても仮面を付けて演技したり、衣装に電飾を付けたり(!)することは認められていません。
衣装に一部が氷上に落ちることを禁止する
衣装は最初の時点で一部が取り外せるようなデザインであってはならないものとされています。
しかし、前述のファーや羽の装飾は、演技をしているうちにスケートリンク内に落ちてしまうことがあります。
この場合は故意ではありませんが、そのような装飾を付けていたことが問われるので、それらは氷上に落ちてはならないものとし、競技中に落ちた場合は減点の対象になります。
これは髪飾りが落ちた場合でも同じ判定をされます。
アイスダンスの女性はスカートを着用する
フィギュアスケート競技の1つである男女一組で行うアイスダンスの場合、女性はスカートの着用が義務付けられています。
このスカートについては3か所以上のスリットが入っているものは認められず、派手ではなく、控えめで品位があるもを着用すべきと言われています。
小括/フィギュアスケートのルールは見た目に関しても厳しい
ムダ毛のことも含めて、これらのルールを守って衣装を考えようとすると、難しいものであることが想像できます。
特に自分では大丈夫だと思っていても肌色について減点をされたり、予期せぬ装飾の落下は防ぐことはできないものです。
私たちが何の気なしに見ている煌びやかな衣装はこれらを考えて作られているものになります。
まとめ
今回はフィギュアスケートのムダ毛と衣装のルールについて見ていきました。
美しく演技をするためにはそれだけ準備が必要なものということがよくわかります。
次にフィギュアスケートを見る時は、ムダ毛……は注目しなくても良いですが、衣装の作りなどに注目してみましょう。