雑学

ポピーの和名はたくさん?名前と色によって花言葉も違います!




園芸で使われることが多いポピー。

ケシ科の植物で、開花時期は3月から5月。
春の到来とともに世の中を明るくしてくれる、色とりどりの可憐な花です。

みなさん知っていますか?
じつはこのポピーには、いくつかの和名が存在するのですよ。

今回はポピーの和名とその種類による花言葉をまとめた記事です。

種類によって変わるポピーの名前

赤とオレンジのポピー
ポピーの和名は雛罌粟(ひなげし、同じ読みで雛芥子とも)と言います。

花の形が小さくて可愛らしいということから雛(ひな)の名前が付けられました。

日本でポピーを和名とする場合は、もっぱらこの雛罌粟が使われますが、正確には何種類もあるポピーのうちのシャーレイポピーのことを指します。

そもそもポピーがケシ科の植物全般を指す言葉に使われるので、ポピーの方がなかなか広い範囲になるわけです。

オリエンタルポピーの和名は

ポピーのうちオリエンタルポピーについては、和名で鬼罌粟(おにひなげし)と言います。

ただし、鬼という文字がイメージとしてあまり良くないものなので、園芸で使われるのはオリエンタルポピーの方が使われることが多いです。

アイスランドポピーの和名は

ポピーのうちアイスランドポピーについては、和名として西比利亜雛罌粟(シベリアヒナゲシ)という名前がありました。

しかし、こちらは現在では全く用いられなくなってしまったので、あまり聞く名前ではありません。

実は虞美人草もポピーの和名

また、雛罌粟については虞美人草という別名もあります。

これは中国の伝説において、秦の武将項羽の愛人であった虞の葬られた墓に赤い雛罌粟の花が咲いたことからその名前が付けられました。

つまりは虞美人草もポピーの別名と呼べるものになります。

このようにポピーは種類によって様々な呼び名が存在する花なのです。

種類によって変わる花言葉の意味

本と花
花には必ず花言葉が存在しますが、上に書いたようにポピーがかなり広い範囲の植物を指すので、花言葉として持つ意味も多岐に渡ります。

ポピー全般

「いたわり」「思いやり」「恋の予感」「陽気で優しい」「なぐさめ」「想像力」など

ポピー全般では上記の花言葉になります。それぞれの意味が花の性質や逸話から来ているものになります。

ポピーは茎などを傷つけると白い乳液が出て、その液が沈痛・鎮静作用が含まれています…このことから「いたわり」や「なぐさめ」などの意味があり、これ以降にもこのことが参照されています。

また、ギリシャ神話でデメテルが娘を失った悲しみで眠れなくなり、そえを眠りの神ヒュプノスがポピーを与えることで、デメテルが眠れるようになった逸話に出てくることから、そのヒュプノスの心遣いを「思いやり」などの意味として花言葉に入れるようになったとされます。

「陽気で優しい」についてはポピーの花の色が基本的に快活で明るい色であることからこのような意味が付けられました。

赤いポピー

「なぐさめ」「感謝」「喜び」など

赤色は相手を思いやったり、気持ちについての面の花言葉になります。虞美人草の名前の元になった花も赤いポピーであり、この意味が込められているのだと考えられます。

黄色いポピー

「富」「成功」など

黄色は仕事関係における前進や出世といった面の花言葉になります。

白いポピー

「眠り」「忘却」「休息」「無気力」など

白色は休むことやどちらかといえばネガティブな面の花言葉になります。

シャーレイポピー(雛罌粟)

「心の平静」「乙女らしさ」「別れの悲しみ」「休息」など

雛罌粟の場合はポジティブな面では赤色と同じような意味や女性を指す花言葉になりますがネガティブな面では白色と同じような意味や別れを指す花言葉になります。

アイスランドポピー(西比利亜雛罌粟)

「七色の恋」など

アイスランドポピーの場合は「七色の恋」の意味になります。アイスランドポピーは園芸の花として、オレンジ、サーモン及びローズピンク、クリームなどの様々な色の変化があることからこのような花言葉になっています。

オリエンタルポピー(鬼罌粟)

「夢想」「妄想」「繁栄」「やさしい愛」など

オリエンタルポピーの場合は、想いの意味が中心の花言葉になります。「繁栄」はポピーが成長がとても早い花であることからそれを当てはめた意味になります。

まとめ

今回の記事に付いてまとめると

  1. ポピーのうちシャーレイポピーは雛罌粟という和名になる
  2. オリエンタルポピーの場合は鬼罌粟という和名になる
  3. ポピーは色や種類によって花言葉が変化する

のい3つになります。

花の中で和名がなくなっていくのは、あまり知られていないから廃れてしまうという面もあります。

現在ではカタカナ読みでも構いませんが、せっかく付けた名前なので、無くならない程度には覚えておきたい言葉だと思います。




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