幼馴染という言葉はいつ聞いても魅力的な言葉です。
しかし、この幼馴染という単語はお話の中でよく聞いても現実で耳にするのは多くないように感じます。
その原因の1つに、幼馴染はいつからそう呼ぶのかわからないから使えないというものがあると思います。
そんな幼馴染のあれこれについて、今回の記事はまとめていきたいと思います。
あなたにも本当は幼馴染と呼べる人がいる……のかもしれません。
幼馴染は自分次第?言葉の意味
では早速、最初に幼馴染という言葉を確認していきます。
子どもの頃、仲良くしていた人
類義語:幼友達、竹馬の友
幼馴染といえば異性と思う人もいるかもしれませんが、性別は特に関係ありません。
そして、辞書で見ると肝心の子どもの頃というものが、いつからなのか表記されていないのです。
なので、子どもの頃から仲良くしていると思った人ならば、何であれ幼馴染と呼ぶことができます。
ですが、子どもの頃という期間は人によって異なってきます。次の項目ではそれについて見ていきます。
幼馴染は人それぞれ?一般的なイメージ
辞書的に年齢が定まっていなくても一般的なイメージでは幼馴染の年齢は何となく決められています。
生まれた病院から一緒なら間違いなく幼馴染でしょうが、それはどちらかというと漫画やドラマの話になってしまいます。
一般的なイメージだと3歳から5歳の間、つまりは小学校入学前の幼稚園や保育園の時から仲良くしていた人を幼馴染と考える人が多いようです。
実際、子どもの頃の友だちができるのは幼稚園などの子どもが集まる施設ですし、3歳以下になると自分の記憶が曖昧にもなりますから、幼稚園までの区切りで覚えている友だちを幼馴染とするのだと思います。
幼稚園から一段階年齢の枠を広げると、6歳から7歳の小学校低学年の時から仲良くしていた人を幼馴染と考える人もいます。
小学校は幼稚園からさらに人数が増えて、新しく友だちができることもあるので、そう考えたのでしょう。
また、幼馴染は今も仲が良くて一緒にいる人だけを言うのではなく、昔は仲が良くて今は一緒にいない人のことも指します。
その事から中学生までの期間を子どもの頃として、それまで仲良くしていた人を幼馴染とすることもあります。
先ほども書いたように自分で思っていればそれは幼馴染ですので正解はありません。
しかし、敢えて広く定義づけるならば、「幼稚園から中学高までの間で仲良くしていた人」と言えるのではないかと思います。
幼馴染は恥ずかしい?お話の中のイメージ
言葉的には特に使い勝手は悪くない幼馴染ですが、現実では簡単に口に出す言葉ではないものになっています。
それは幼馴染が漫画やドラマなどの現実ではないお話の言葉として認識されているからかもしれません。
日本における最古の幼馴染のお話は『伊勢物語』・『大和物語』の『筒井筒(つついづつ)』であり、内容はお互いに惹かれあっていた幼馴染の男女が結婚するというものでした。
内容的には現代に起こしても通じるものがあるお話が昔から作られています。
そして、1990年代には美少女ゲームを中心に幼馴染のヒロインという設定が多く見られるようになり、現代ではその逆の女の子が主人公で相手の男が幼馴染というものも珍しくはないものになっています。
このようなことから幼馴染=異性という印象が付いており、同性にも使いづらいと感じる人もいるようになりました。
また、お話の世界だけで見れば幼馴染は恋仲になる可能性が高いことから、そういう面でも幼馴染という言葉を気軽に使えないというものがあると考えられます。
主人公と幼馴染の関係を示す時によく挙げられるのは「友人や周りに幼馴染という関係を冷やかされる」というものがあります。
これは現実にも起こりうるもので、このことを恥ずかしいと感じるなど、上記のような印象が幼馴染の使いづらさを加速させているのかもしれません。
まとめ
今回の記事をまとめると、
- 幼馴染は子どもの頃から仲良くしていた人なら性別関係なく使える
- 幼馴染の一般的なイメージは「幼稚園から中学生」までの範囲
- お話の幼馴染は異性で恋仲に発展するイメージがある
の3つになります。
自分でも幼馴染と言える人は何人か思い当たりますが、それを幼馴染と口に出して言うのは何だか気恥ずかしい気がしてしまいます。
そう考えると、自分にもお話のイメージが頭に付いているのだなと感じます。
ただ、決して悪い意味ではないのですし、大人になってから幼馴染のことを小馬鹿にするような人はそうそういないはずなので、昔話をする時には使ってみても良いのではないかと思いました。