子どもの教材や勉強している姿を見ていると懐かしい気持ちが湧いて来ると思いますが、そんな時に「ん?」となる出来事が起こる人がいます。
「ひらがなの書き順ってこんなのだっけ……?」
そんな疑問を持って子どもの教科書などを見るときちんとその書き順が載っているのです。
この記事ではそんなひらがなの書き順について間違って覚えてしまうもの、間違いやすいものを挙げていきます。
間違いやすい5つのひらがな
自分で書いている順番が間違っていると、書き順が変わっていると勘違いしてしまうことがありますが、ひらがなの書き順で変わっているものは一つもありません。
残念ながら小学校の時には覚えていても、だんだん書きやすいように自分で修正してしまったものなのです。
しかし、書きやすいとあるように、書き順を間違いやすいひらがなについては、どうにも書きづらさが目立つものになり、意外と多くの人が書きやすいものにしてしまっているので、それほど恥ずかしがることではありません。
では、実際に間違いやすいものを見ていきます。
「や」
最初は表題にもある「や」です。
これの順番は、一画目は「つ」のようなところから始まって、二画目は点、三画目が棒の順番が正しいものになります。
点を最後に持っていきたくなりますが、これが二画目なのでそこが間違いやすいところです。
字のバランス的にも点は最後に置いた法が綺麗に見えそうな気がしますが、正確ではないものになります。
「せ」
「せ」の書き順は、一画目は横棒、二画目が短い縦棒、三画目が「し」のような形の順番が正しいものになります。
これも二画目と三画目が入れ替えて覚えてしまっている人が多くいるものです。
「も」
「も」の書き順は、一画目は「し」のような形、二画目が横棒、三画目がもう1つの横棒の順番が正しいものになります。
間違うのは「し」を後回しにするパターンです。
これを間違ってしまう原因として同じマ行の「ま」の書き順があります。こちらは2つの棒を先に書いてから一番大きな部分を書きます。
これは「き」や「ほ」でも横棒から書くものなので、勘違いしやすいところになります。
「よ」
「よ」の書き順は、一画目が短い横棒、二画目が残りの部分という順番が正しいものになります。
大きい部分から書いて最後に棒を書くという方がバランス的に良いように思って逆にしてしまっている人がいる字です。
「ら」
「ら」の書き順は、一画目が短い点、二画目が残りの部分という順番が正しいものになります。
「よ」と同じく大きな部分から書いてというものです。
全体的に見ると「や」「せ」「よ」「ら」では大きな部分を先に書こうとしてしまうせいで、書き順がおかしくなってしまうところがあります。
これらに関しては「う」や「え」などを見れば最初に小さい方から始まっていると納得できますが、「な」や「む」では最後に書く部分なので、そう感じてしまうのかもしれません。
「も」に関しては前述の通り少し特殊で、似た形では横からスタートしているのにこれだけ「し」のような形の縦から始まっています。
それ以外の「あ」や「た」でも基本は横から始まるものが多いので、この書き順を見ると、納得できないという人が多くいます。
ひらがなは草書体が元になっている字です。
この時に「も」を書く場合は、横棒二つは、「し」の終わりからそのまま二つ続けて書くものになっています。
そして、書き順はその草書体を基準に作られているので、「も」の書き順が縦から始まっているのです。
わかりやすい違いとした楷書体を元にするカタカナの「モ」では横棒二つを書くのが先になります。
そうなると、現代でそれほど使わない草書体が元の書き順はそもそも現代で使うものではないのではと思ってしまいますが、一応として正しい書き順で書くことが綺麗な字を書くコツと言われています。
既に慣れてしまっているかもしれませんが、改めて書き順を見直していくと、もっと良い字が書けるかもしれません。
まとめ
今回は間違いやすいひらがなの書き順について見ていきました。
あまりペンを持って字を書かなくなった現代では間違いに気付かないままいる人も多いと思います。
今から無理やり正しい書き順にしなくても良いですが、自分の知識として書き順は知っておいても損はないと思います。