あれ?
今日は毛の色なんとなく違うような?
窓辺で寝ている猫ちゃんをよく観察してみると、気のせいかどうか分からないけど、なんか思っていたのと毛の色違う。今日は何となく茶色っぽい。
長年猫を飼っていると1度は感じる疑問です。
- 猫ちゃんの毛が茶色くなることなどあるのでしょうか?
- 茶色くなっても猫は平気なのでしょうか?
そんな疑問にお答えします。
猫の毛が茶色くなることってあるの?
実はけっこう猫の毛の色が変わることってあります。
私の飼っている猫ちゃんはアメショーの雑種なのですが、小さい頃は結構アメショーっぽく白と黒のシマシマ模様がきれいでした。
しかし、年を重ねるごとに「あれ?」と毛の色に疑問を感じるようになったんです。
2歳のころの写真と18歳になった現在の毛色を比べてみると...。
明らかに今のほうが全体的にこげ茶色っぽくなっているではありませんか。
ショックでした。
でも当の本人は何の疑問も持つことなく、今日も平和に日向ぼっこしています。
元気そうにしていますし、猫にとったら毛の色が変わることなど何の問題もないのでしょう。
飼い主からしたら「ええー!」と驚くようなことですが、猫の毛の色ってけっこう変わることがあるみたいです。
でもなんで変わってしまうのでしょうか?
多くの猫ちゃんが成長で色が変わる
どんな猫でも子猫から成猫へと成長していく段階で、すこしずつ毛の色が変化していきます。
しかもある程度の法則性もあるみたいなんです。
・白い毛色は、クリーム色や茶色
・黒い毛色は、赤茶色
・灰色の毛色は、黒っぽく
猫ちゃんの毛の色がこんなに変わるなんてびっくりですね!
毛の色が濃くなることもあれば、薄くなることもあるみたいです。
あなたの猫ちゃんはどっち派ですか?
私の飼っているアメショーは、白からこげ茶色になったので毛色が濃くなる派ですね。
猫の成長の変化は、毛の色にも表れるんですね。
温度のよって毛の色が変わる猫もいる
自分の体温によって毛の色が変わるのが、シャム猫です。
シャム猫の赤ちゃんは全身真っ白な毛の色で生まれてきますが、成長すると顔や手足、しっぽが黒やチョコレート色に変化します。
シャム猫は「サイアミーズ遺伝子」と呼ばれる因子を持っていて、これがシャムちゃんたちの毛色を変化させる正体です。
遺伝子によって変わるなんて、なんかロマンを感じませんか?
私は遺伝子とかいうワードにウキウキしちゃいます。
サイアミーズ遺伝子がそろうと、色の発現が抑制されるので、シャムちゃんたちの毛色は白になります。
しかし、体温があまり高くないところでは、サイアミーズ遺伝子の動きが制限されて働かないので、毛色が白くならずに黒くなります。
つまり、体温の高い部分ではサイアミーズ遺伝子によって白くなり、体温の低い部分では濃い色になるのです。
生まれたばかりのシャム猫が全身白いのは、母猫のお腹の中が暖かかったからです。全身の体温が高ければ当然全身は白くなるという訳です。
ちなみに、このサイアミーズ遺伝子は父母ともに純潔のシャムちゃんである場合に遺伝するので、純潔なシャム猫しかあの特徴的な毛色にはならないのです。
毛の色が変わっても健康にはなんら影響はない
猫の毛が茶色くなることはよくあることですから、心配しなくても大丈夫です。
私の猫ちゃんも、毛の色はまるっきり変わりましたが、今でも変わらず健康に暮らしています。
アメショーの白と黒が入れ替わる!なんて極端なことはありえませんが、夏毛と冬毛で色が違うなんてことはありえます。
夏毛と冬毛では毛の密度が違うので、太陽の光にあてた時に、濃く見えたり薄く見えたりすることがあるようです。
「今年はやけに茶色っぽいな」なんて心配しても、半年後には元通りになるはずですので、気長に毛色の変化を楽しんでみてくださいね。
人間も年を取ると白い毛が多くなっていくように、猫ちゃんも長く生きていれば毛の色くらい変わっていくものなんでしょうね。
猫の毛が茶色くなることのまとめ
- 猫は成長するにしたがって、じょじょに毛の色が変わってくることがあります。
- 特定の遺伝子の作用により、温度によって毛の色が変化したりもします。
- 毛の色が変化しても具合が悪いという訳ではありません。
猫の世界では毛の色が変わるって普通の事みたいです。
猫ちゃんと長く暮らしていく魅力を、また1つ見出したような気がしますね。
半年ごとに写真を撮って、変化を楽しむのも面白そうですね。ぜひやってみてください!