「海外行った方がいいよ~。視野広がるよ~。」
みなさんの周りにこのようなことを言う人はいませんか?
私は海外に1度も行ったことないのですが、何人かの人からこのように言われました。
海外に行くのはそんなに偉いことなのでしょうか?
海外に行かないのはそんなにいけないことなのでしょうか?
海外に行かないのはそんなに人に迷惑をかけることなのでしょうか?
なぜ、「海外に行くと視野が広がる」と言われているのか、また、それは本当なのか、私の持論を交えて書いていきます。
そもそも「視野が広い人」とはどんな人?
そもそも、「視野が広い人」とはどのような人なのでしょうか。
3つ挙げてみます。
偏見、毛嫌いをしない
まず、視野が広い人は偏見をしません。
昔、血液型性格診断って大流行しましたよね。
A型は几帳面、神経質、B型は自己中、マイペース…といったところでしょうか。
しかし、世界の人口は約76億人います。
その約76億人が綺麗に4種類に分かれるのでしょうか?
私も血液型で中学時代に不快な思いをしました。
私はO型なのですが、O型とAB型は相性が悪いとテレビでやっていて、AB型の人に「私O型の人嫌いだから関わってこないで。」と言われました。
本当にショックでした。
まあ、この血液型性格診断の話はほんの一例ですが、視野が広い人はこのような偏見や毛嫌いをしません。
他人の意見、考えを否定したり、自分の価値観を強要しない
また、視野が広い人は他人の意見や考えを否定せずに受け入れます。
ただ、受け入れるというのは鵜のみにするというわけではありません。
「こういう考えもあるんだなぁ~。」と参考にするのです。
ここで私の嫌な思い出をもう1つ。
以前、私はある男性と2人で飲みに行きました。
「サラダ食べますか?」と私が聞いたところ、その男性は「いらない」と言いました。
その男性は野菜が嫌いでした。
私も野菜は嫌いです。
ですが、健康のために…と思って頼もうとしたのですが、「嫌いなものにお金をかけるなんて頭がおかしい!」とその男性に言われました。
また、恥ずかしい話、私は高校時代かなり太っていました。
身長159センチでMAXの体重が59キロでした。
ある日、骨盤にベルトを巻くだけで痩せるという本を見つけて買い、実践したところ、体重が51キロまで落ちました。
…この話をその男性にしたら、「んなもん雑魚!俺はレコーディングダイエットだぞ!食べたもの、食べたもののカロリーを書き出すんだ!骨盤矯正とか糞!」とまた否定されました。
視野が広い人はこのように人の考えを否定したり、価値観を強要せず、「こんな人もいるんだなぁ。」と参考にするのです。
客観的に自分を見ることができる
また、視野が広い人は、客観的に自分を見ることができます。
先ほどの野菜の件やダイエット方法の件を全否定してきた男性ではないですが、「私は正しい。間違っていない。」と信じていると、冷静な判断ができません。
「本当に自分は正しいのか?それでいいのか?」と自分に問いかけます。
また、「あなた、○○だよね」と他人に言われたら、それも参考にし、また自分に問いかけます。
この問いかけにより、視野が広がっていくのです。
海外に行くことを勧める人の主張
では、海外に行くことを勧める人のネットでの声を見てみましょう。
- 「テレビの情報が必ずしも正しいとは限らないから、実際に足を運ぶべき」
- 「日本と海外の違いを肌で感じることができる」
- 「日本のことを客観的に見ることができるようになる」
- 「まだまだ知らないことがたくさんあるって気づいたから、自主的にもっと勉強したい!もっと学びたい!と思えた」
このように、日本の問題点がわかったり、勉強する意欲がわいたりする点で、海外に行くメリットがあるようですね。
「別に海外に行かなくてもいいのでは?」という人の主張
次に、「別に海外に行かなくても良いのでは?」という人の意見を見てみましょう。
ちなみに、私は海外に行かなくても良いかなと思っています。
…というより、無事に行って帰ってこれる自身がありません。
まず、何時間も飛行機に乗るのが苦痛です。
私は昔から乗り物酔いがひどかったのですが、大人になった今、車、バスでの移動はだいぶなくなりました。
それでも、飛行機は未だにダメですね。
リクライニングで椅子を後ろに倒そうとする操作をするだけで具合が悪くなります。
さらに、わたしは低血圧で、自律神経が弱いため、旅行の2日目の朝は毎回吐いています。
国内旅行でさえこんな感じなので、海外に行ける気がしません。
また、学生時代に日本人と外国人の違いを学ぶこともありました。
例えば、
「日本人は電車やバスが数分遅れるとイライラするのに対し、アメリカでは電車やバスは遅れてくるものだと思っている」
「日本人は可能性0%を「無理」と言わずに「難しい」と言うが、外国人は「難しい」と聞くと20%くらいは可能性あるのかなと思うようだ」
「日本人は「私」と指で指すときに人差し指で鼻を指すが、外国では、親指で胸のあたりを指す(外国人に人差し指で鼻を指す仕草をすると、「鼻がどうかしたのか?」と聞かれるようです。)」
「日本人は、「ない」「わからない」「知らない」という動作を顔の前で手を横に振るが、外国人にとっては「あっち行け!」という意味になってしまい、外国人を怒らせてしまうことになる」
ざっとこんな感じでしょうか。
学生時代から日本と外国は違うということは学んできました。
また、ネットでは
- 「日本でも最近物騒な事件が多いのに、さらに治安の悪い外国なんか行きたくない」
- 「わざわざ海外に行かなくても日本にたくさん外国人いるから、その人に色々聞いたらいいと思う」
- 「そんなの個人の自由。人にとやかく言われることではない。」
- 「外国の前にまずは日本のことを知るべきでは?」
「海外に行くと視野が広がる」は本当か
結論から言うと、これはその人次第でしょう。
例えば、「ハワイに行ってきた!いや~海綺麗だったなぁ~!」というだけでは視野が広がったことになりません。
ただ行くだけでは意味がないのです。
例えば、
このように海外に行ってどのようなことがわかったか、また、それを今後どのように生かして生活していくべきかを考えることが大切だと思います。
まとめ
私の持論ですが、視野は勝手に「広がる」ものではなく、自ら「広げる」ものだと思います。
海外に行くことを否定するわけではありませんが、視野を広げる方法は海外に行く以外にもたくさんあります。
例えば、何でもいいから新しいことを始める、読書をする、たくさんの人と関わる…
これだけでも、視野を広げることは十分に可能だと思います。
そして、私はこう思います。
「海外行った方がいいよ~。視野が広がるよ~。」
このようなことを言う人は結局視野が狭いと思います。
その人が海外に行くのはその人の自由です。
他人が海外に行かないのも他人の自由です。
本当に視野が広いなら、体が弱くて海外に行くのが難しい人や、みっちりフルタイムで働いていてまとまった休みも取れない人がいることぐらいわかるのではないでしょうか。
価値観の強要はやめてほしいです。
1で挙げたように、偏見をしない、相手の考えや意見もきちんと聞いてあげられたりすることができる人になりたいですね。