道端のちっちゃな雪だるま




雑学

雪虫は本州でも飛ぶ? 意外な生息範囲と北海道での光景




北海道の冬の風物詩として知られる「白い妖精」、雪虫

小さくて、ふわふわ、はらはら、とても可愛らしいですよね。

そんな雪虫を本州でも見たいと思っている皆さん!

今回は、雪虫は北海道以外にも分布しているのか、現地北海道では雪虫はどのような存在なのかをお話していきたいと思います。

そもそも雪虫とは

赤い絨毯についた雪虫
雪のように綺麗な雪虫ですが、その正体は羽と綿がついているアブラムシ。
この条件が適っている種は全て雪虫です。

有名な種としては「トドノネオオワタムシ」などの種類があります。

体長は5㎜前後で、羽とふわふわとした綿があります。

北海道では「雪虫が飛ぶと初雪が近い」と言われ、冬の訪れを告げる風物詩となっています。

そのため、俳句では冬の季語として用いられるようですよ。

雪虫の生息地は意外と広かった!

手のひらに乗る雪虫
さてそんな北海道のイメージが強い雪虫ですが、本州や四国にもいるようです。
なんと九州で確認されたという例もあります。

先ほども説明した通り、「雪虫」という種類の虫がいる訳ではなく、羽と綿がついているアブラムシは全て雪虫です。

ですから、北海道でよく見られる「トドノネオオワタムシ」はいなくても本州などには「ケヤキヒトスジワタムシ」などの違う種類の雪虫が生息していると考えられます。

「トドノネオオワタムシ」、「ケヤキヒトスジムシ」…。
どれも雪虫が寄生する木から付けられた名前です。

もしかしたら、雪虫が寄生するための木が生えている地域なども関わってくるのかも知れません。

また、雪虫は東北地方など寒いところでは比較的見つけやすいようですが、やはり温かいところになってくると見かけにくいようです。

北海道では冬の初めに飛びますが、東京や京都だと12月くらいに飛ぶそうですよ。

土地が少し暖かい分、さらに冬が深まってから出現するみたいですね。
温かい地域の場合は、冬が深まってきてから探してみては。

雪虫は北海道では害虫?!

さびしく一人で座るキタキツネ
雪虫をよく知らない我々本州の人間からすると、「雪みたいで綺麗!」「ふわふわしていて可愛い♡」という感じですが、北海道では害虫のようです。

なぜ綺麗な雪虫が害虫になってしまったのか…。それはやはり、大量発生が原因でしょう。

先ほどお話した通り、雪虫は言ってしまえばアブラムシです。
一匹ちらりと飛んでいれば綺麗ですが、北海道の人に言わせてみればアブラムシが大量発生しているわけです。

雪虫は名前の通り大量発生するとまるで吹雪のようになります。

歩いていると目に入るは口に入るは、服に着くはで大変です。

自転車に乗るなんて論外です。被害が最も酷いです。

雪虫は風になびきやすく、ふわふわと飛んでいるので自転車をよけきれず、それこそ大量に顔や服に着きます。

雪虫大量発生時にはマスクをしたり、木の側を避けて歩くのが良いとされています。

そして雪虫の可愛らしい白いふわふわ、あれは自身で分泌している蝋のような物質です。

通常羽が無く飛べないアブラムシですが、雪虫には羽があるので飛ぶことができます。そしてこのふわふわの綿が、さらに飛びやすくしているのです。

これが意外とベタベタしており、服についた際に払おうとしてもなかなか取れません。
しかも雪虫は超繊細で、服についた段階で死んでしまうものもいますし、手で払うと死んでしまうものもいます。

ですから、服などについた雪虫の後始末が大変です。

そのまま室内に入る訳にもいきませんし…。

そっと息で吹いてあげるのが一番いいと思います。

本州で雪虫って見られるのかな?とワクワクしていた方にはショックな事実かもしれませんが、冬の初めに北海道を訪れる際には雪虫に注意です!

まとめ

  1. 雪虫は北海道でよく見られる冬の風物詩です
  2. 種類は違くとも、本州や四国にも雪虫は生息します
  3. 北海道では他県の比でないほど雪虫が多く発生するので注意しましょう

雪虫の生息範囲についてお話してきました。

まだまだ謎に包まれている雪虫は、現在ここまでに生息しているという正確な情報は掴めていません。

しかし本州には確実に生息しているようなので、もしかしたら雪虫を見かけることがあるかもしれません。

寒い季節になってきたらぜひ探してみてくださいね!




-雑学
-, ,