雑学

三十度が”涼しい”?細胞レベルで理解できないその状況とは




2019年に入ってからは、夏になると気温が30度を超える日というものが多くなりました。

少し動いただけでも汗をだらだらとかいて日本は過ごしやすい気候の国ではなかったんかい!と思えるほど暑い日が続いたりしています。

2000年頃までは、夏は山に行くと涼しい環境でバーベキューとかできたりしていたものですが…、

今では熱中症に気を付けながらキャンプをする必要があるほど昔と今とでは気候の変化がでてきています。

でもそんな時に信じられないような話を耳にしました。

首輪をした黒猫の子
黒ネコ太郎
「寝る時にエアコンを三十度に設定していたら風が直接当たっていて寒くて目が覚めちゃったよ」

ええーっ!30度っていうと人間の体温とほとんど変わらないから、暑くて目が覚めた。の間違いではないのか!

しかしどうして30度が涼しいと思えたのでしょうか?

外気温が35度や34度などの場合には、エアコンの設定温度が30度でも涼しいと思えるのでしょうか?

今回はエアコンの設定温度や室温が三十度でどうして涼しいと思えるのかについて「暑い」のメカニズムも含めて紹介していきます。

三十度とは本当に涼しいのか?


エアコンが利いた部屋で室温が30度でも涼しく感じるにはいくつか理由がありますが…

まず「暑い」と感じる原理から解説していきたいと思います。

人が暑いと思うメカニズムは?


人の体温は平熱で35度から36度と言われています。

37度を超えた場合には多くに人にとっては「熱がある」、つまり人間が体温調整を上手にできなくなった場合と考える事ができます。

三十度という気温に関しては、人間の一般的に平熱と言われる温度よりも少し低いので基本的に涼しく感じるはずです。

しかし誰もが暑いと感じるのはどうしてでしょうか?

それは外の気温が30度といっても、人間が感じる「暑さ」には「太陽」と「湿度」が大きく関係しています。

例えるなら、気温が27度としましょう。

その場合に湿度が仮に雨が降ったり止んだりを繰り返して70%とすると「とてもムシムシして暑い」と感じる人がほとんどだと思います。

次に気温が25度の時に太陽が刺す様に照っている場合にも、人は「とても暑く」感じます。

エアコンの三十度はどうして涼しいのか?


外気温が35度と仮定して、エアコンを30度で設定したまま歩いて15分の所へ買い物に行くとします。

とても暑い中に歩いて15分かけて買い物から帰ってきてエアコンを30度で設定してつけたままの部屋に入るとどう感じるでしょうか?

おそらく「涼しい」と感じると思います。

少なくとも「暑い」と感じる人は少ないと思います。

それでは冬の場合にはどうでしょうか?エアコンの温度を30度に設定しておいて、買い物から帰ってきたとき「涼しい」と感じるでしょうか?

ちょっと冬の話に関しては例外的な解説ですが、ほとんどの人が「涼しい」と感じることはないと思います。

それほど外気温や、人間の平熱に関しては「感じる涼しさ」と関係しているんですね。

三十度で設定したエアコンが寒く感じる時とは?


エアコンを30度で設定していたにも関わらず風邪をひいてしまったという人も多いのではないでしょうか?

どうしてエアコンの30度は高い温度にも関わらず風邪をひいたりするのでしょうか?

エアコンの風というのは、基本的に部屋を設定した温度にするように動いています。

つまり部屋の温度を30度にするために、30度の風を出しているわけではありません。

エアコンの吹き出し口の風というのは設定した温度よりも低い温度の風がでていますので、直接エアコンの風が当たっている人というのは周りにいる人よりも寒いと感じているはずです。

直接エアコンの風にあたっているかどうかによっても温度の感じ方が違ってくるので、涼しいと感じるかどうかにも影響が出てくるのかもしれませんね。

三十度が涼しいと感じる原因は環境にあった!


ここまで30度という温度が涼しくなるメカニズムや本当なのかについて解説してきました。

考えてみると冬はエアコンの30度という設定ではあったかく感じますね。

人によっては、特に平熱が高い人にとっては30度という温度と差が激しいので平熱が低い人よりも涼しく感じるのかもわかりませんね。

でも夏の暑い日にはどうしても30度という設定温度よりも18度や20度といったエアコンが付いている部屋に入って「涼しい!」と感じる温度に設定したくなります。

目を開かせる猫
耳長ネコ次郎
だって暑いもん!!

それでも地球温暖化対策や電気代節約に貢献するのであれば、30度という温度に設定するのも仕方ない事なのかも知れませんね。




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