2018年にノイタミナ枠でアニメ化され話題を呼んだ『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』ですが、原作は1985年から始まって完結しており、単行本も刊行済みで、文庫版も刊行されています。
アニメでハマった人は原作も買って描かれなかったシーンを補完したいという人もいるでしょう。
この際、バナナフィッシュの単行本と文庫版のどちらを買う方が良いのでしょうか?
今回はその違いについて解説していきます。
バナナフィッシュのあらすじ
『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』は少女漫画でありながら女性キャラクターがほぼほぼ登場しない、ハードロマンサスペンションもしくはアクションに分類される漫画です。
1980年のアメリカを舞台(アニメでは舞台が2019年の現代に変更されている)に、主人公でギャングのボスであるアッシュ・リンクスと日本人の奥村英二の2人が、様々な組織と対立しながら「バナナフィッシュ」という謎の言葉を追っていくストーリーになっています。
バナナフィッシュ/単行本と文庫版の違いは?
ここでは主に文庫版にしかない点を挙げていくことになります。
バナナフィッシュ文庫版にはアナザーストーリーがある
文庫版にはアナザーストーリーが収録された巻があり、一部は単行本にも載っているのですが、文庫版にしか載っていないストーリーもあります。
表紙デザインが単行本と文庫版だと変わってきますので、見た目を揃えたいという人は注意が必要です。
そうでない方はアナザーストーリーの巻だけ文庫版を購入することに…。
バナナフィッシュ文庫版にはコラムが付いている
文庫版にはよくあるものですが、巻末に作者や著名人のコラムがおまけとして載っています。
『バナナフィッシュ』の文庫版にもそれが付いているので、コラムを読みたい人は、文庫版を購入した方が良いです。
ただし、このコラムは漫画から入る人やアニメをまだ途中までしか見ていない人は注意が必要になります。なぜならコラムに最後の展開のネタバレが載っているからです。
コラムは全て描き終わってから付けられたものですので、今後の展開を含んで話が書いているものがあります。
『バナナフィッシュ』は特に文庫版の2巻の時点で最終回のことが書かれているので、コラムが気になっても読むのは本編を見終わってからまとめて読んだ方が良い物になります。
バナナフィッシュ文庫版はサイズは小さくなる
これは『バナナフィッシュ』に限った話ではありませんが、文庫版はコンパクトになっている代わりに漫画のイラストやテキスト自体は小さくなってしまいます。
単行本と比べるとそこが不便な点になります。
バナナフィッシュ復刻版BOXという選択肢
そもそも『バナナフィッシュ』は文庫版になっているくらいですから、単行本自体が古本屋でないと見つからない可能性があります。
そうなると、新品で欲しい場合は、文庫版一択になっていました。でも、ちょうどアニメ化が決まってから、この2つ以外にも選択肢があります。
それが『BANANA FISH 復刻版BOX』2018年の3月からが順次発売され、全4巻で原作最終話までと番外編が収録されています。
さらにBOX版の特典としてポストカードが付いているので、非常に価値のあるものになっています。
ただし、特典の分もあり、文庫版で全巻揃えるよりも値段が高くなってしまいます。
原作の内容が変わるわけではないので、最も安く済ませたい場合は古本屋で単行本と文庫版のアナザーストーリーの巻、見た目やコラムが気になる人は文庫版を全巻、特典に興味がある人は復刻版BOX、といったようにお好みのものを購入すれば良いと思います。
まとめ
今回の『バナナフィッシュ』の文庫版の違いについてまとめると、
- 単行本にはないアナザーストーリーの巻が文庫版にはある
- 文庫版にはコラムが付いてくるが、ネタバレがあるので読むタイミングには注意
- 復刻版BOXも2018年に発売されており、ポストカードなどの特典がある
の3つになります。
少し前の漫画になると、このようにたくさんの形式で出されているのでどれを買えばいいかわからなくなってしまいますね。
『バナナフィッシュ』のアニメは原作を全て使って完結しましたが、それ以外の漫画では新しいものの売り上げが続編に繋がる可能性があります。
なので、古本屋で安く揃えるのもいいですが、アニメの続編が見たいのであれば、最新の文庫や新調版などを買って貢献していくのも大事かもしれません。