ブロッコリーの中に虫がいたー!!
しかももう食べちゃった!なんて経験はありませんか?
サラダにしたりスープに入れたり、おいしくて大活躍の野菜、ブロッコリー。
ブロッコリーはアブラナ科の緑黄色野菜です。もこもことした大木のような見た目もかわいいですよね。
でも、あの木の中は虫も住みやすそうです…。
ブロッコリーって、虫を発見するのも駆除するのも大変で、つい丸ごと捨ててしまいがちです。
しかし、もったいないですし何だか泣けてきちゃいますよね。
そこで、虫を発見しても慌てず騒がず、ブロッコリーを無事においしくいただくためのお話をしたいと思います。
ブロッコリーに付いてる虫の種類
まずは、ブロッコリーの中から発見された虫が何者なのかを知りましょう。
ブロッコリーにつく虫は大体下記の種類ですので、敵が何虫なのか把握しましょう!
アオムシ
いきなりショッキングな「アオムシ」という言葉が出てきましたが、アオムシはアブラナ科の葉をむしゃむしゃ食べるモンシロチョウの幼虫です。
キャベツなどにいるイメージが強く、意外となじみの深いイメージしやすい虫さんですね。
これがまた黄緑色をしていて見つけにくいですよね…。
アオムシは主に葉の部分についています。
コナガ
アオムシよりさらにショッキングですが、蛾の幼虫です。
見た目はアオムシに似ていますが、アオムシより小さくて1㎝以下です。
アオムシ同様、主に葉の部分を食べますので葉の裏側についていることが多いようです。
こいつは水に弱いという弱点がありますので、水攻めが有効。ブロッコリーを水でよく洗うとポトポトと落ちてきます。
ヨトウムシ
こちらも蛾の幼虫です(ヨトウガの幼虫)
ヨトウムシはブロッコリーにつく虫の中で一番お目にかかりたくない虫です。
何しろ3㎝~5㎝というデカさ!そして、黒いまだら模様のやつとか、ピンク色の斑点がついたやつとか…。
発見しやすそうですが、ほんと、見たらトラウマになって二度とブロッコリーを食べられなくなりそうです。
アブラムシ
アブラムシは小さいのでアオムシや蛾の幼虫に比べたら気持ち悪さが軽いような気がしますが、何しろ繁殖力が強いため、大量についていることが多いです。
葉・茎・つぼみの全てにつくのも特徴です。
さらに厄介なことはウイルス性の病気を媒介するので注意が必要です。
ブロッコリーの虫を食べてしまったら?!
虫が何者かがわかったら、その虫は食べても大丈夫なのか気になりますよね。
虫自体はもちろん、虫がついていたブロッコリーも食べて大丈夫なのか冷静に調べてみましょう。
食べても害はなし
結論から言いますと、これらの虫は食べても大丈夫!
ブロッコリーにつく虫に毒性はなく、食べてしまっても体調に変化はないでしょう。
ちなみに虫の卵がついていたとしても、卵も食べて問題なし。
世界にはイモムシをたんぱく源として食している国もあるくらいですから、そう考えるとたしかに大丈夫…ですね…。
虫付き野菜の価値
昔は野菜に虫がついているのは当たり前でした。
野菜に農薬を撒くようになってから虫は減りましたが、代わりに人体にとって害のある農薬を摂取することになってしまいました。
ですから、虫がついた野菜に対して「当たり」という言葉を使う人もいます。無農薬で安心、美味しいからです。
野鳥と虫は農薬のかかったものを食べないといいます。
虫がついていたブロッコリーもきれいに洗えば大丈夫。むしろ「当たり」だと思って美味しくいただきましょう。
ブロッコリーの虫の出し方
ブロッコリーについている虫は食べてしまっても大丈夫だということがわかりました。
とはいえ、やっぱり虫は食べたくないですよね…。
そこで、どのように洗えばブロッコリーについている虫を取り除くことができるのか、洗い方の工夫をご紹介します。
基本は振り洗い
ブロッコリーを洗う時は茎を上に、つぼみを下にして振るように洗うのが基本です。
ブロッコリーの形を見ればわかると思いますが、せっかく洗ってもあの密集したつぼみの中では虫を落とすことができませんから、つぼみは下に向けましょう。
ボウルで洗ってもいいのですが、おすすめはビニール袋です。
ブロッコリーをビニール袋に入れて浸かるくらいの水を入れます。
茎の部分を持ってビニール袋を少し膨らませてから振り洗いをします。このとき、洗濯機のように回すと遠心力も手伝って虫やゴミを振り落とすことができますよ。
適度な大きさに分ける
ブロッコリーが大きい場合はある程度の大きさに房を分けた方が良いでしょう。
茎の中に卵や幼虫がいることもありますので、太い茎の部分はカットして洗いましょう。
密集した状態で洗うよりも水に触れる面が大きい方が効率よく洗えますよね。
塩などを使う
次にボウルにブロッコリーを入れて、浸かるくらいの水と塩を小さじ1程度を入れて再度振り洗いします。
塩の粒子がつぼみの中に入ってきれいに洗うことができます。
また、重曹を入れて洗うのもおすすめです。重曹を入れると虫やゴミだけでなく農薬も落とすことができますよ。
20分ほど待つ
さらに水につけてそのまま20分ほど置いておきましょう。
ブロッコリーが開いて虫がとれやすくなります。
水に長い時間つけておくと虫が息苦しくなって出てくるんだそうです。
よく、水につけておくとボウルの中に虫が浮いてくることがありますが、そういうことだったんですね。
お湯で洗う
「野菜の50℃洗い」は、野菜の汚れがよく落ちることでよく耳にする言葉です。
また、50℃のお湯で洗うことによって野菜の鮮度を取り戻すことができます。
水で洗うよりも鮮度を長持ちさせることができるんだそうです。
しかも色鮮やかになりますし、野菜のおいしさを引き出してくれるので良いことづくめですね。
ブロッコリーの黒い斑点は虫?
買った時は気づかなかったけれども、ブロッコリーの茎に黒い斑点がいくつもついていて、洗ってもとれない…。虫だったらどうしよう、悪くなっているんだろうか?捨てた方がいいのかな…。
と、不安になったことはありませんか?
これは「ゴマ症」といって寒暖差の激しい時に出てくるポリフェノールなのだそう。
野菜にはよく出るもので、虫ではないので気にしなくても大丈夫。
ブロッコリーではあまり見たことがありませんが、白菜の白い部分によく見かけますね。
私は今まで黒い部分をそぎ取っていました。もったいないことをしていたんですね。
ブロッコリーについてる虫は食べても大丈夫⁉︎/まとめ
- ブロッコリーにつく虫は大体アオムシ、ガの幼虫、アブラムシです
- ブロッコリーにつく虫やブロッコリー自体、食べてしまっても大丈夫です
- 虫を上手に取り除く洗い方があります
- ブロッコリーの茎にある黒い斑点は虫ではありません
ブロッコリーに虫がついているのを見てしまうと、しばらくブロッコリーは遠慮したくなるのが普通の感覚かも知れません。
私もブロッコリーを洗ったボウルに虫が浮いているのを見ただけでしばらくブロッコリーに対する警戒心が解けませんでした。
しかし、きちんと洗って虫対策をすれば大丈夫ですから、せっかくのおいしいブロッコリーを捨てたり避けたりしないで食べてあげてくださいね。
虫だっておいしい野菜を食べたいだけなんでしょうから、許してあげましょう…。
虫がついた野菜を当たり!と思うか、ハズレと思うかは、あなた次第!