なにげない会話につかえそうな、ちょっとしたネタを紹介

こねたのもり

すだちを保存しよう!正しい方法と長持ちレシピもご紹介

秋刀魚やお刺身に添えたり、皮を冷ややっこにのせたり、デザートに使ったり…。

どんなお料理にもさっぱりと合うすだちは、頂き物で貰うと嬉しいですし、お店で買って来たりしてしまいますよね。

そんなすだち、徳島の方は大量にあってもあっと言う間に消費してしまうそうですが、使い慣れていない地域だと一度に使う量も少なく、案外すぐに消費するのは難しいですよね。

保存方法を間違ってしまうと、使い切る前にすぐ黄色く変色してしまいます。

そこで、今回は美味しいすだちを美味しいまま保つ、正しい保存方法をご紹介します。

すだちの保存期間は時期によって異なる!


様々な旬のお料理に合うすだちは、一年を通して楽しめるように、露地栽培とハウス栽培によって年間を通して流通しています。

と言っても、やはりすだちにも旬があるので、時期によっては長持ちしないことも。

まずは、お手元にあるすだちがどれくらい持つのかを確認してみましょう。

夏から秋にかけて

まずは、すだちの旬である夏から秋にかけて。

この時期に出回るものは、露地栽培で7月中旬~11月上旬まで収穫されており、採れたて新鮮なことが多いです。

特に旬真っただ中の9月のすだちは味も香りも最高。すだちをたくさん頂くとしたらこの時期であることが多いと思います。

旬なので比較的日持ちしますが、ご家庭で保存する場合は1か月くらい。

せっかくの美味しい時期のすだちなので、できるだけ新鮮で香りが良いうちに召し上がっていただきたいと思います。

秋から冬にかけて

収穫される地域にもよりますが、12月~3月頃まで、寒い冬に出回るすだちは、秋に収穫されたものの一部が貯蔵されているものであることが多いです。

もちろん農家さんはプロなので美味しく貯蔵されていますが、収穫されてから日が経っているので、他の時期のものに比べるとあまり日持ちしません。

冬の間は買う量に気を付けたいところですね。

特に3月のものは収穫されてから3、4か月は経っているので、必要な分だけ買ってできるだけ早く消費するのが望ましいです。

春から初夏にかけて

4月~7月初旬にかけては、気温を調整したハウス栽培のものが店頭に並びます。

自然の力で育てる露地栽培と違い、維持費がかかるハウス栽培なので少し高価になりますが、一年中すだちを楽しんでほしいという農家さんの優しさが感じられます。

ちなみにハウス物は貯蔵することはなく、全て収穫直後に出荷されるので、品質も良く長持ちするそう。

ちょっと値段が張るだけ、いいすだちが食べられるということで。

すだちの正しい保存方法とは


果物を常温で保存しているご家庭も多いと思いますが、すだちは常温保存しておくとすぐに黄色く変色してしまいます。

保存したい期間やすだちの状態に合わせて、正しく保存しましょう。

冷蔵庫で保存

すだちは基本、冷蔵保存です。
2℃~5℃くらいがベスト。

先ほどご紹介した収穫時期にもよりますが、約1か月ほど持ちます。

ビニール袋に綺麗に洗ったすだちを5個ほど入れ、できるだけ空気を抜いて冷蔵庫に保存します。空気を抜くことによって鮮やかな緑色が長持ちしますし、風味も落ちにくくなります。

ちなみにビニール袋は光を通さない黒いものが最適で、鮮度保持剤を一緒に入れておくとより長持ちします。


時間が経つと皮が黄色く変色してしまうことがありますが、問題はありません。しかし、やはり黄色くなる前に早めに食べていきたいところです。

キズが無く、鮮やかな緑色で触ってみて硬いものは比較的長持ちします。

段ボール箱からみかんを選ぶ感覚で、「古そうだな」と思うものから消費していきましょう。

冷凍庫で保存

さらに長く保存しておきたいときには、冷凍保存することもできます。
フリージングパックなどにすだちをそのまま入れるか、一つずつラップに包みます。

どちらの場合も、できるだけ空気を抜いて冷凍しましょう。

これで3か月~4か月は持ちます。

自然解凍もできますし、急ぐ場合は流水で溶かすこともできます。

解凍する際、冷凍する前のすだちの状態が悪いとスカスカになるので、冷凍用は品質のいいものを選びましょう。

果汁を冷凍保存

「すでに黄色く変色してる!もう寿命が危ない!」というすだちの場合は果汁を搾って保存することをお勧めします。こちらも3か月~4か月ほど持ちます。

少しずつ使いたい場合は、製氷皿に果汁を搾り、冷凍庫で固め、それを密閉容器などに入れて冷凍しておくと便利です。

ちょっと疲れた時に炭酸水やお湯で割って砂糖を加えると、クエン酸たっぷりの疲労回復ドリンクになります。

料理など一気に使いたい場合は、瓶で保存するのもOK。

搾り汁でゼリーなどのさっぱりデザートを作ったり、ちらしずしやお稲荷さんに使ったりと、使い方は様々です。

美味しく長持ち♪すだち活用法


たくさんのすだち、使いきれないのでとりあえず保存…というのもいいのですが、ひと手間加えるだけでさらに美味しく長持ちするようになります。

たくさんのすだちがお手元にある方は、ぜひ試してみてください!

塩すだち

  1. スポーツをする際にタッパーに詰めていく塩レモン。今回はすだちバージョンです。
  2. 水で洗ったすだちに軽く塩をまぶして揉み洗いし、水で洗い流します
  3. ヘタを落とし、縦に二つに切り、種を取ったらお好みの形に切ります
  4. 熱湯かアルコールで消毒した瓶に、切ったすだちと塩を入れて蓋をし、全体に塩が行き渡るようにゆすります
  5. 一週間ほど常温で置いてから、冷蔵保存します。まめに塩が全体にいくように瓶をゆすります
  6. 二週間ほど置いたら完成です。

塩すだちにすると、すだちを美味しく食べられるだけでなく、熟成できるレベルで長期保存が可能になります。

塩分とクエン酸を同時に取ることができるのでスポーツのお供にぜひ!

すだちと蜂蜜のシロップ

名前からして美味しそう。風邪をひいたときなどにぴったりのシロップです。

  1. すだちを水で洗い、お湯を注ぎます
  2. お湯を捨てたら、すだちを薄くスライスします
  3. 熱湯かアルコールで消毒した瓶に、スライスしたすだちと細かく砕いた氷砂糖を交互に入れ、最後に蜂蜜を入れます
  4. すだちがシロップの上に浮いてこないよう、保存瓶の中に網を置きます
  5. 蓋をしっかりとしめ、3か月ほど経って氷砂糖が溶けたら食べ頃です。

こちらは常温保存ができるので、大きな瓶に詰めても大丈夫です。

風邪をひいたときやのどが痛い時に、お湯で割って楽しむこともできます♪

まとめ

  1. 保存できる期間は、すだちが流通している時期にもよります
  2. すだちは基本冷蔵保存ですが、冷凍するとさらに長持ちします
  3. すだちがさらに美味しく長持ちするアレンジレシピを試してみては

すだちの保存期間、保存方法、そしてよりおいしく長持ちするレシピをご紹介しました。

四国の方でないとなじみが薄いすだちですが、和食に合うさっぱりとした風味は、日本人の好きな味でしょう。

正しく保存すれば美味しく食べきることもできます。

これを機に、あまりすだちを使わないという人も、すだちを使ったお料理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

  • B!